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「家族になろうよ」から「家族になれたよ」へ

先日のことですが、私に女の子が生まれました。

これから、お子さんが生まれる方も、多いと思います。

世の中、「理屈」(=机の上でお勉強して学ぶこと)と、「経験」(=実際に体験しないと分からない事)とで成り立っているかと思いますが、「出産」は、「経験」そのものです。
※いくら机の上でお勉強しても、それが役に立たない世界です。

私なりに、今回「経験」したことをまとめてみました。
これから出産を控えている方の参考になればと思います。

※出産後の、初めての握手。

「陣痛」と「破水」のどちらが先か?

教科書的な本によると、

「おしるし→陣痛→破水」

というのが、基本的な順番だそうです。

ですが、私の奥さんは、

「おしるし→破水→陣痛」

という順番でした。
※ですので、順番が前後したからといって、悩むことはないそうです。

また、破水した場合は、自然と陣痛が始まるそうです。
※羊水がなくなったら、赤ちゃんはお腹の中で生きられなくなるため、自然と出てくる準備(=陣痛)が始まるそうです。

私の奥さんは、

「パーンという膜が破れる音がして起きた!」

と、言っておりました。
※音がしない方も、多いそうです。

出産に立ち会うための方法

予定を調整する

奥さんが東北地方の出身でした。

里帰り出産のため、東北新幹線に乗らなければなりません。
※病院は、東京駅から片道2時間半くらいの距離でした。

ですので、立ち会い出産を希望される旦那さんで、奥様が里帰り出産する。
さらに、その帰省先が遠方だ。
そのような方は、仕事を調整しておくべきでしょう。
※私は、幸い、繁忙期でなかったため、立ち会うことが出来ました。

土日に都合良く生まれてくれれば良いのですが、そんなの無理です(^^)
職場の上司なり、部下なりに、事前に伝えておくと良いでしょう。

開業税理士の場合は、予定日の前後2週間は予定を入れない、という調整をする必要があるかもしれません。
実際、私は、予定日+10日というスケジュールでの立ち会い出産となりましたので。

※+2週間以上は、あまり想定しなくても良いかと思います。というのも、予定日より2週間を過ぎたら、胎盤の機能が失われるらしく、強制的に(陣痛促進剤や帝王切開等で)出産となるからだそうです。

夜に携帯電話の電源を落とさない

奥さんが里帰り出産している場合は、いつ、いかなる時にでも連絡がつくように、携帯電話の電源を入れておくべきです。

私は、夜、携帯電話の電源を自動OFFにしてましたが、途中で気づき、24時間、電源が入るような設定に戻しました。

「えきねっと」等のチケット予約サービスを使う

里帰り出産のため、実家に戻っている奥さんから急に連絡が来て、すぐに行かなければならない。
そんなとき、まずは新幹線(または飛行機)のチケットを抑えることが最優先です。

私は、恥ずかしながら、東京からあまり外にでることがないため、インターネットのチケット予約サービスを使ったことがありませんでした。

ですが、奥さんから勧められて、「えきねっと」に申し込んでおきました。

新幹線・JR特急のきっぷ予約のほか、国内旅行、東日本エリアの観光プランなどをおトクに楽しむことができるポータルサイトです。
えきねっと(JR東日本):新幹線予約 びゅうツアー現地観光プラン ポイント - えきねっと(JR東日本)

これが大正解。

私は最近、朝方(朝4:00~5:30くらいに起きています)生活なのですが、奥さんから、朝の4時くらいに

「午前3時に破水しました。もし間に合えば、来て欲しいです」

なるメールが来まして、1分後に返信できました(^_^)

ただ、「えきねっと」は朝の5:30からしか使えません。
とりあえず、自宅からタクシーで東京駅に行き、タクシー車内で「えきねっと」に無事ログインして、チケットを予約。
始発の新幹線にスムースに乗れました。

車内では、なるべく休んでおく

※新幹線のホームにて。

車内では、なるべく休んでおきましょう。
というのも、

ということがあるからです。

※新幹線車内にて。

タクシーを捕まえる

タクシーがバンバン、街中を走っているのは東京だけです(‘-‘*)

東京以外は、街中で捕まえることはおろか、駅前でも止まっていないことがあります。

ですから、早朝、深夜に駅に着いた場合は、タクシーをどう捕まえるかを考える必要があります。
※場合によっては、車内から地元のタクシー会社に電話しておくことも、必要になるかもしれません。

奥さんの腰をさすって、うちわで仰ぐ

陣痛の痛みは、尋常ではないようです。

それを和らげるためには、腰をさすることになります。

よく、テニスボールが良いとの話しを聞きます。
ですので、事前に、奥さんと義理のお母さんがテニスボールを買っていてくれました。

ですが、テニスボールが合わない人もいるようで、私の奥さんは全然ダメでした。
こうなると、手段は一つ。

「手で腰をさする」

ということになります。

初産の場合、陣痛開始から、だいたい10時間~12時間くらい陣痛の痛みが続き、その後、最終段階(分娩台にのって出産)が1時間~2時間だそうです。
※私が病院で読んだ、某大学作成の出産マニュアルには、そう書いてありました。

ですから、場合によっては、数時間も、腰をさする続けることになります。
これは、結構、大変です。

義理のお母さんと交代でさすりましたが、最後は、私が必死にさすりました。
※あかちゃんが下におりてくるせいか、少しずつ、さする位置が下におりてきましたが。

そして、最後は「さする」のではなく「押す(手のひらの下の部分でグーと押す感じ)」ことになりますので、こちらも大変です。

最終的には、

という共同作業?になってきました。

※効率化のために扇風機があってもよさそうなものですが、そういうもんでもないらしいです。

※必死にあおいだうちわ。

立ち会うと気分が悪くなる男性がいるそうです

奥さんが入院している病院では、立ち会いを認めてました。

そして、分娩室には、私と義理のお母さんが、青色の服と帽子とマスク(毛とかが落ちないようにだと思います)で完全防備して入室します。

※初産の場合、ここから30分~2時間程度かかるらしいのです。

当然、あちら側(子供が出てくる側)には、先生(お医者様)や看護師さんがすわり、こちら側(奥さんの頭側)には、我々が立っています。

出産で気分が悪くなる男性がいるとのことでしたが、これには2つの理由があると思います。

まずは、匂いです。
子宮から羊水や血液が出てきます。その匂いがダメという方もいるかもしれません。

次に、視覚から入る光景です。
子宮から赤ちゃんが出てきますが、赤ちゃんといっしょに様々なもの(例えば、へその緒)も出てきます。
70歳代のベテラン先生が取り上げてくださって、直後に、赤ちゃんを持ち上げて、妊婦と立ち会い親族に、
「こんなに元気な子が生まれてきましたよ~」
とおっしゃってくださるのですが、そのときに、気分が悪くなる旦那さんもいるようです。
なので、「血を見るとダメ」と言う方は、立ち会いされるか、ちょっと考えた方がよさそうです。

私の場合は先生がとりあげてくださり、計量したら、3800グラム以上ありました。
ベテラン先生が、

「こりゃ~、今年一番の大きさだよ。立派だ!」

とおっしゃってくださり、涙がこみ上げてきました。
※恥ずかしいので、ギリギリ泣きませんでしたが(^^ )

赤ちゃんが生まれて変わったこと

※赤ちゃんとの、最初の握手。

よく、

「子供ができると責任感がより強くなって、人間、成長する」

なんてことが言われます。

責任感が強くなったかどうか分かりませんが、私のなかで次のような変化が起きました。

私は結婚式で、福山雅治さんの「家族になろうよ」を演奏しました。

「家族になろうよ」と、口で言うのは簡単です。

ですが「言うは易く行うは難し」といいます。

時間をかけて、一歩ずつ歩みませんと、本当に「家族になれたよ」とは言えません。
※毎日の「家族になろうよ」という気持ちの積み重ねがあって、初めて「家族になれたよ」といえるんだと思います。

赤ちゃんが成人するころには、私は61歳となっております(^^)

他の人よりも遅いかもしれませんが、一歩ずつ、これからも頑張りたいと思います。

※この記事が、これから出産される方の参考になれば幸いです。

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