仕事をしすぎると家族の時間が減ってしまう。
これは特に既婚者で、小さいお子さんがいる家庭にとっては切実な問題だと思います。
1日は24時間しかありません。
家族との時間を増やせば、その分、仕事や勉強にあてられる時間は減りますし、逆に仕事ばかりしていると「家庭を顧みない人」になってしまい、家族関係もぎくしゃくするかもしれません。
私が思う解決法は「仕事とプライベートを交互に、それもできるだけ頻繁に入れ替えること」です。
今回は、家庭を持つビジネスマン・ビジネスウーマンであれば誰もが悩む「仕事と家庭の両立」について考えてみました。

※娘とクレヨンしんちゃんの映画を見てきました
個人事業者の場合
私のような個人事業者は、理論上いくらでも休みを取ることができます。
だからこそ、その自由をうまく活用しないといけません。
同じ仕事を何時間も続けていると、どうしても集中力が落ちてきます。
そんな時に、子どもとちょっと外出したり、趣味の時間を楽しんだりする。
そうやって仕事とプライベートを交互に入れると、脳がリフレッシュされて、仕事も遊びも両方うまくいくのです。
…と言っても、実は私がこれを実践できるようになったのは、ここ1〜2年のことです。
なぜかというと、やっぱり仕事の習熟度の問題があります。
私は税理士として独立して約14年になりますが、「一通りなんでも答えられる」ようになるには、開業から10年くらい必要だと思っています。
※開業前の経験も、年数にカウントしても良いと思いますが、それは開業後の1/2~1/3くらいの経験値になります。本気度が足りませんからね。
また、子どもが小さいうちは仕事との両立も難しいです。
私の場合、娘が小学校に入ってからやっと落ち着いてきました。
例えば、長女と朝イチで映画(クレヨンしんちゃんなど)を観に行き、その後ファミレスで昼食。
午後は事務所に移動して、娘にiPadでゲームをさせている間に私は仕事をする。
夕方になったら一緒に自宅に帰る。
こんな流れです。

※娘と事務所にて。
会社員・公務員の場合
会社員や公務員は、勤務時間が9時から5時と決まっています。
だから「今日は丸一日休みます」とはなかなか言いづらいですよね。
そこでおすすめなのが「半休」や「時短」です。
例えば午後3時に退社して子どもと映画を観る。
あるいは午前中だけ子どもと遊んで、午後から出社する。
私の友人(公務員、既婚・子ども2人)も、よくこのやり方を実践しています。
「丸一日休むより、少しだけ休む方がリフレッシュできて、かえって疲れない」と言っていました。
まとめ
ですから、丸1日何かをするというのは、今の時代には合わなくなっているのかもしれません。
私が30年前に読んだ漫画に「サンクチュアリ」という作品があります。
「サンクチュアリ(Amazon)」
同じ志を持つ2人の親友が、一人は国会議員に、もう一人は反社会的勢力に身を置きながら、世の中を変えようとするストーリーです。
その中で、ある大物政治家(もしくはビジネスマンだったかもしれません)のセリフが印象に残っています。
「(高層ビルから下界を眺めて)日本人というのは、みんな一斉に動くんですよ。
ゴールデンウィークには一斉に休むでしょう。
運動会も一斉にやるでしょう。
そうやって一斉に動く国民性なんですよ。」

確かに、この漫画が描かれた30年前は、そんな価値観が強かったと思います。
ただし今は時代が変わり、その価値観は残りつつも、「仕事とプライベートを柔軟に切り替えて両立させる人」も増えてきているのが事実です。
昔は「平日は仕事、休日は休み」という考え方が当たり前でした。
でも今は、もっと柔軟に「仕事とプライベートを細かく切り替える」スタイルが合っているのかもしれません。
- 丸一日仕事 or 丸一日休み、ではなく、数時間単位で切り替える
- Googleマップなどに行きたい場所を星印で残しておいて、仕事と組み合わせてスケジュールを立てる
- 頻繁にオンオフを繰り返すことで、脳が活性化して仕事も遊びも充実する
個人事業者でも、会社員・公務員でも、この考え方は共通していると思います。
「仕事と家庭をどうやって両立させようか」と悩んでいる方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。