熱海駅に思う「組織の力」と「個の力」

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先日、一泊二日の熱海旅行に行ってきました。
今の熱海は、どうなっているんでしょうか?

※熱海駅の商業施設「LUSCA(ラスカ)」にて。

組織の力は強い

熱海で一泊二日の温泉旅行。

少し前であれば、
「熱海旅行ですが~。渋いですね~」
と言われたかもしれません。

※東京駅から、古い車両「踊り子」に乗って熱海に行きました。

事実、ご年配の方の旅行者は、とても多かったです。

ですが、今の時期に行ってみて分かったのですが、女子大生?(10代後半~20歳前半くらいまで)のグループ旅行が、とても多かったです。

熱海の「古い温泉街」というイメージが、変わってきているのかもしれません。
(女性だけでなく、若い男性グループの旅行者も多かったです)

そんな熱海駅に「黒船」がやってきました。
JR熱海駅に直結の商業施設「LUSCA(ラスカ)」が、1年半ほど前にオープンしました。
※最初の写真は、その施設の外観です。

私は、この施設が出来る前(今から数年前)、熱海に行きました。
そのときの、熱海駅の商店街のイメージは、

  • お土産のラインナップが古い(おまんじゅう等)
  • 食事屋が美味しくない
  • 全体的に暗い雰囲気(雨よけのため屋根があるので仕方ないですが)

というものでした。

ですが、この新しい施設に入ると分かるのですが、

  • 店内が明るい(都心のショッピングセンターみたい)
  • レストランがある
  • ここで全て完結できる(おみやげ、薬局、レストランがあるため)
  • スイカが使える

という特徴があります。

お店の新陳代謝が起きている

「ここで全て(おみやげから昼食まで)済ませられる!」
そう思い、商業施設を回ったのですが、結局、ここでおみやげを買わず、食事もしませんでした。

というのも、全て「定型化」されているからんですね。

おみやげも、工場で作っているおまんじゅうを、そこで売るだけ。
見た目や体裁はいいのですが、パッケージに「熱海」と書いてありません。
※行った地名の記載があることが、おみやげの最重要ポイントだと思います。

また、レストランも、熱海と関係ないカフェやラーメンばかり。

これでは、熱海に行った意味がありません。

という訳で、商店街で食事をし、おみやげを買ったのですが、そこで感じたことがあります。

それは「お店の新陳代謝が起きている」ということです。

熱海駅の商店街というのは、一種の既得権だと思います。
(賃貸や購入で)ここでお店を開くことができれば、一昔前であれば、「失敗する方がおかしい」ということだったのかもしれません。

ですが、商業施設の影響でしょうか。
古くからある、こちらの喫茶店も空いていました。

「個の力」が勝てる業種とは?

熱海駅の商店街では感じたことは、「おしゃれな飲食店、美味しそうな飲食店が増えている」ということでした。

おしゃれなカフェがありましたし、美味しそうな海鮮料理を出す定食屋さんもありました。

飲食店は、「個の力が勝てる業種」と言えるでしょう。

大手外食チェーン店がいくら定型化しても、1人の地元カリスマシェフに勝てません。
これは、料理が複雑過ぎること(食材選び、予算設定、作るまでの工程数)が関係しています。
逆に、お土産店等のように、仕入れた商品をそのまま売る商売は、これから難しいのではないでしょうか。

ある巨大税理法人のトップの先生が、こうおっしゃったと記憶しています(ちょっと言い回しは間違っているかもしれませんが)

「これからの税理士事務所は、超巨大か、町の個人事務所か、二極化するよ。数十人の中途半端な規模では生きていけない。でも、町の個人事務所は残ると思うよ。だって、町のカリスマシェフがやっているレストランは残っているじゃない」

既得権の塊?(と、私が勝手に思っている)熱海駅の商店街さえ、少しずつ変わっています。
税理士業は、熱海駅商店街以上に新陳代謝が遅い業界ですが(^^ )
着実に、時代は変わっています。
これからは、

  • 大量生産型の事務所(従業員をたくさん雇って大量に作業する事務所)
  • 個別対応型の事務所

この2つに集約されると思います。
それぞれ、長所短所がありますが、私は、後者の個別対応型の事務所を目指しています。

「あの人に聞けば、何か、解決へのアイデアが出るかもしれないよ?」

そう言われる税理士を目指して、精進していきたいと思っています。

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