弁護士・税理士が結婚すると、信頼を得られるか?

Pocket

仕事がら、弁護士先生、税理士先生と雑談することがあります。

仕事以外の話しもするのですが、そのなかで「結婚」について話すことがあります。

今回は、「結婚」について、考えてみました。

※某ホテルの結婚式フェアの見学時の写真

弁護士先生における、仕事と結婚との関係は?

以前、私が結婚できて浮かれて?いるときに、弁護士先生に次のような質問をしたことがあります。

「結婚すると、お客様から信頼されて、仕事が増えますかね~?」

これに対する、各弁護士先生の回答は、次のようなものでした。
※守秘義務の関係で、事実を少し変えています。

A弁護士先生の場合

A弁護士先生は、私とほぼ同い年の40代前半です。
この先生、やり手でイケメンで、お子さんが二人いらっしゃいます。

その弁護士先生に、

「結婚すると、仕事って増えますかね~?」

と、軽い気持ちでお聞きしたところ、

「あ~、増えると思いますよ。ボクも昔は、結婚してなくてお客さん(女性の依頼者)に、こう言われたもんっすよ。**先生は結婚してないから、私の気持ちなんて分からないのよ!ってね。」

弁護士先生の場合、色々なキャリアアップのケースがあるらしいのですが、一般的には、まず家事事件(家庭内のもめごと)といった基本的なお仕事をして、それからある程度の専門分野に進むことが多いらしいのです。
※税理士も同じような感じです。まず、会社の決算(法人税)、個人の確定申告(所得税)をやり、それから相続税、組織再編税制といった、特別な分野に特化していくことが多いと思います。

ですので、今現在は業種特化されている先生であっても、若手時代は、家事事件を扱ったことがあるらしいのです。
そのとき、離婚の案件で、女性の依頼者から、こう言われることが多いらしいんです。

「**先生は、結婚してないから、私の気持ちなんて分からないのよ!」

そう考えると、弁護士先生で家事事件を扱われる方は、結婚していた方が良いかもしれません。

※某結婚式場の見学会のケーキ(サンプル)

B弁護士先生の場合

B弁護士先生は、私の一回りとちょっと年上なので、50代後半の先生になります。

この先生に、私が結婚を報告すると、

「石橋先生~、ホントに良かったですね、良かったですね」

と、おっしゃって頂きました。
※本当に感謝でございます(^^)

そのB弁護士先生にも、同様の質問をしてみました。
すると、

「確かに、結婚していた方が仕事では有利かもしれません。特に離婚案件はそうです。実際、女性の依頼者で、前に依頼していた弁護士が30代半ばだったらしいのですが、未婚の人には私の気持ちは和からないということで、私に依頼が来た案件もありました。」

と、おっしゃっていました。

ただ、この「経験しなければ分からない理論」を進めすぎると、本当に女性依頼者の気持ちが分かるためには、離婚も経験しないと?分からないのかもしれません。ですが、夫婦円満なのに離婚はできません(-_-)

「人は見た目が9割」という本が、一時期話題になりました。

結婚しているから良い人、信頼できる人、と決めつけるのは危険です。
ですが、何も分からない依頼者にとっての判断材料は、

  • 結婚しているか?
  • 見た目が清潔か?
  • こちらを心配してくれているか?

といったことで判断するしかありません。

ですから、結婚されている方は、依頼者に安心して頂くためにも、既婚者であることが分かる記号(=結婚指輪)をしていた方が、良いかもしれませんね。

※ちなみに、先程の弁護士先生は、お二人とも結婚指輪をされていらっしゃいました。

C弁護士先生の場合

C弁護士先生は、50歳で独身。
独身貴族を謳歌していらっしゃいます。

この先生の口癖が、

「石橋先生~。結婚なんて人生の墓場だよ~。ボクに相談に来る離婚案件なんか、ドロドロのやつばっかり。それを日頃から見ているから、結婚なんてする気ないよね~」

この先生には、以前、個人的な悩みで大変お世話になりまして、頭が上がりません。
※ちなみに、離婚のことで相談したわけではありません(^^)仕事上の問題解決のために相談に乗って頂いたんです。

確かに、この先生は休みのたびに、色々なイベント(コンサートやスポーツイベント)に参加されているそうで、うらやましい限りです。

他の弁護士先生にも聞いてみたことがあるんですが、私なりにまとめると、

「家事事件を扱う先生は、結婚した方が良い」

と、言えると思います。

例えば、大手弁護士事務所に勤務され、法人のクライアントばかり相手にされるのであれば、あまり関係ないでしょう。

ですが、家事事件(離婚や相続)の場合、個人の感情をも考慮して仕事を進める必要があります。
そこで、相手(依頼者なり、相手方なり)を説得する必要がでてくると思います。

この「説得」は、「理屈」だけでは難しい思います。
相手の話を粘り強く聞き、結論を急がず、最後に自然な形で結論が出るように、導いてあげる必要があると思います。
※実際、相続問題で弁護士先生に帯同したとき、特にそう感じました。

この「粘り強く聞く」ということのトレーニング?は、結婚が最適です。
※トレーニングというと、怒られるかもしれませんね(^^)

男性の弁護士先生であれば、ます、奥様の長~いお話しを聞く。
結論を急がない。
そうすると、女性依頼者の話をじっくり聞いて、最後に自然な結論がでてくると思います。

また、女性の弁護士先生であれば、旦那さんの行動(結論を急ぐ、話しを聞いているようで全く聞いていない、髪型を変えたのに気づいてくれない)を見て、男性依頼者の気持ちが理解できるかもしれません。

別に、仕事のために結婚するわけではないのですが、結婚すると、仕事上のメリットがあるのも、また事実です。

※某結婚式の見学会で出た料理。

税理士における、結婚と仕事との関係は?

税理士は、結婚すると仕事にプラスになるのでしょうか?
そして、仮にプラスになるのであれば、どのような形でプラスになるでしょうか?

私は、個人で開業している税理士には、

「お客様の大切な資産をお預かりする」

という役目があると思っています。
※本当にお金を預かっているわけではありませんが、それくらいの覚悟でやっているという意味です。

そして、その資産を次の世代(お子様やお孫様)に引き継ぐための役割も負っていると思います。

その場合、相続の「知識」が必須となりますが、知識だけでは解決できないことがあります。

数年前、ある相続で悩んだことがあり、4歳くらい年上の税理士先生(私が尊敬申し上げている先生)に相談したことがあります。
※そのとき、私はまだ結婚していませんでした。

その税理士先生から、次のようなアドバイスをいただきました。

「おい、石橋。おまえはまだ結婚していないから、分からないと思うけど、結婚して子供ができると、まず子供ありき、家族ありきになるんだよ。相続税が高くなる、安くなるなんて、二の次だよ。まず、依頼者のその気持ちを考えて仕事に取り組まないと、この問題は解決できないよ。」

そのときはピンときませんでしたが、今なら、少し分かります。

まだ子供はいませんが(2018年6月に女の子が生まれる予定)、たぶん、生まれたら、その子と奥さんのために、今以上に一生懸命仕事をすることになるでしょう。

そして、(悲しいことに、私にはあまり財産はありませんが)私に、もし財産があったら、多少の相続税の増加なんて無視して、

「どうしたら、家族全員がいつまでも仲良く、幸せになれるようになるんだろう?」

それを真っ先に考えて行動するでしょう。

その気持ちに気づくためにも、個人で開業している税理士は、結婚すべきだと思います。

今まで、自分の結婚にかこつけて書いてきました。

私が結婚を意識したのは、3年ほど前に、大きな仕事が無事終わり、

「これで何とか一区切りついた。結婚したいな~」

と思ったからです。

そして、頭を使って

「どうすれば結婚できるのか?どうすれば自分に相性の合う人に出会えるのか?」

を、税法の本を読む以上に、真剣に考えました(^^)

そして、私は、何とか結婚することが出来ました。

士業と言われる先生方(弁護士先生、司法書士先生、弁理士先生、税理士先生、社会保険労務士先生、行政書士先生)は、お忙しくて、なかなか出会いがないと思います。

ですが、ご自身がお仕事でされているように、戦略的?に色々な方法を使えば、意外と出会いは作れると思います。
※私は、戦国時代の武田信玄なみに、色々な戦略を使いました(^^)

「出会いがなくて結婚できない」とおっしゃっている方は、仕事の合間でも構いませんので、少し考えてみてくださいね。

※今回の記事は、上目線で、大変失礼致しましたm(_ _)m

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする